試験内容と得点計画(ジャンル別戦略)

宅建士試験の合格率は、上位約15%、合格点は、50点満点で35点(2016年)前後となっています。受験者数は20万人を超えるものの、そのうち約2割は当日欠席ですし、大人の事情で準備もせずに、仕方なく「参加」だけしている人も結構います。

それゆえ、15%という数字に実体はありませんので、ビビる必要は全くありません。

つまり、少なくとも「7割以上の正解率」をクリアさえすれば、誰でも合格できる試験なのです。
ちなみに、2016年合格者の最年少は16歳!、最年長は77歳でした。

まず、宅建の本試験は、以下の4ジャンルから構成されています:

全出題数:     50問
民法等:     14問
宅建業法:    20問
法令上の制限:   8問
税・その他:    8問

各ジャンルの内容はさておき、②宅建業法の出題数が20問で、最大の得点源となっていることがわかります。

宅建業法は、基本、ルールを覚えて過去問をやれば点が取れるため、受験生には一番くみしやすいジャンルと言えます。
よって、20点満点を目指すつもりで勉強すべきです。

最近は、「個数問題」(正答や誤答の数を問う問題)が増えたため、選択肢の消去法が通じず、以前よりも満点が難しくなりました。

それでも、【15点】以上は絶対に取りましょう。

宅建業法で点を稼げなければ、他のジャンルでリカバーするのは非常に難しいです。

次の得点源は、①民法等の14問ですが、民法は初学者にはとっつきにくく、勉強も質・量ともにしんどいです(それゆえ、民法で挫折する人が多いようです)。

過去問だけを完璧にしていても、判例問題があったり、法の趣旨や運用を本質的に理解できていないと、ちょっと変化球を投げられると答えを導き出せない場合が多く、かつ、本試験でも設問自体の理解に時間がかかったりして、焦って取りこぼしがちなジャンルでもあります。

それでも、反射的に苦手と逃げないで、最低限「頻出分野」を中心に、「趣旨を理解する勉強」をすることで、何としても【8点】は死守しましょう。

法令上の制限と、④税・その他は、ともに8問の配点なのですが、問題数が少ない一方で、覚えるべき項目数値関係が多く、苦労の割に報われないジャンルではあります。

しかしながら、定番のサービス問題?もあるので、過去問の繰り返しと、数字関係や統計データ等の直前覚え込みをしっかりやって、それぞれ【6問】は確保してください。

ということで、私の推奨する「クリアすべきジャンル毎の得点計画」は、
以下となります(ご参考のため、私の合格点も併記):

民法等:      /14問
宅建業法:    15/20問
法令上の制限:   / 8問
税・その他:    / 8問    合計35点(以上)

<私の合格時の点数>
①民法等:     10/14問
②宅建業法:    16/20問
③法令上の制限:   / 8問
④税・その他:    / 8問    合計40点(個数問題:/8問)

ここで、お気づきのように、これはクリアすべき最低点なので、実際には+αの上乗せがないと、年度毎の合格点の変動で弾き出される可能性があります。

となると、何で+αを狙うかということになりますが、やはり、②宅建業法の15点に+αさせる勉強が、最も楽で効率が良いです。

もちろん、法律をじっくり考えるのが好きな方は、民法の理解を深めて+αを狙っても構いません。
民法は「個数問題」が少ないため、逆に、理解が確かならば確実に点を取れるとも言えます。

数字関係含め記憶ものが得意な方は、③法令上の制限と、④税・その他でそれぞれ2点の上乗せを目指すことも可能です。
この2ジャンルには、個数問題がないのと、インプットをそのままアウトプットすれば正解できる設問が主なので、決して難しい話ではありません。

結論として、皆さんそれぞれの得意ジャンルで上乗せを図るべき、ということになりますが、やはり、「費用対効果」の観点からは、宅建業法で大量得点を目指すことがおすすめと言えます。

<参考:私の合格時点数の考察

私の合格時の点数(40点)について言えば、民法では、難易度から言って、正解すべき設問を2問(1問は判例)を取りこぼしました。
当日、私は民法に思いの外、時間を取られていたため、途中から焦りが出てしまい、設問を深く読まずに判例問題で早合点していました(その時の自分自身は、全力で回答していたつもりでした)。

宅建業法では、本来+αを取りたい所でしたが、結局、「個数問題」の罠にハマり(1つの枝だけ確信がなく、従来の消去法が通じなかったパターンで)、2問落としてしまいました。

法令上の制限は、予定どおりです。

税・その他で満点をとれたのは、試験直前2週間に、制度要件等の記憶ものを整理して徹底的に頭に叩き込んだことと、統計問題の1点のための準備を怠らなかったことが、奏功したようです。

結局、私の場合の+αは、宅建業法以外の民法と税・その他だったということで、皆さんにおすすめした宅建業法で+αを取れなかったことが、本試験の敗因となるようなことに結果的にはならなくて、本当に良かったです。

次回以降は、以上のジャンル毎の得点計画を実現させるため、私が実践した勉強方法を具体的にご説明します。




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