退職後1年は退職金運用の絶好のチャンス

退職直後の退職者は、金融機関がVIP待遇してくれます。

退職直後の退職者は、退職金というまとまったキャッシュを持っていて、年齢によっては年金振込のメインバンクにしてもらえる、個人として「上物の見込客」です。

金融機関としては、一旦ここで接点さえ作っておければ、退職後の長い人生のパートナーとして、色んなプロモーションを働きかけていくことができます(最近は、お金を預けるだけでなく、積極運用をしてくれる顧客が上客らしいです)。

これは、早期退職者に対しても同様です。

多くの退職者向け商品は、定年退職者だけでなく、例えば40代以上(金融機関による)の早期退職者も対象としてくれます。

多くの銀行で、退職者向けの高金利定期預金を設定しています。

その大部分が、まずはお金を入れてもらえるよう、初回3か月のみ適用の定期預金を用意し、年利1%前後の優遇金利(2017年7月現在)を設定しています。

ちなみに、実際に手にできるおおよその利息は、元本に年利を掛けた後、1/4した額から、税20.315%を引いた数字となります。
ちなみに、3か月の満期後は、新たに自動継続されるのが通常で、当初の3か月以降は、屁のような通常の定期預金金利になることを忘れてはいけません。

また、それとは別に、年利数%の定期預金が設定されていることもありますが、それらはほぼ、投資信託等のリスク商品を「抱き合わせ」ることが条件となっていますので、注意が必要です。
もしそれが、アクティブ型の投資型商品であれば、ちょっとした利息は、高い手数料や管理費等で帳消しになりかねませんので、決して、表面上の数字に惑わされたり、甘い勧誘に負けてはいけません(安全資産として一時運用するだけ、という利用目的を明言して、強いスタンスで臨みましょう)。

もちろん、自己責任で、よりハイリターンを目指したいのであれば、投資信託部分は、通常、翌日から相場を見て自由に売買可能なので(ネット口座を開けば、ネット取引ができる銀行もあります)、株価の先高観が見込めるなら、またとない運用機会であると言うこともできます。

ただ私は、退職金は、早期退職者のより長い将来のための虎の子の現金ですので、ここで元本を割り込むリスクのある資産運用をするよりも、まずは、退職直後の、VIP待遇してくれる期間だけでも、安全かつ高金利に運用して、次の運用のための元手を増やす方が、賢明だと考えます。

日銀のマイナス金利政策が恨めしい

ちなみに、退職者向けの定期預金は、少し前の日銀のマイナス金利政策への変更前には、もっと金利が高く、魅力的な商品の選択肢もありました。

それでも、今も、特に個人を取り込みたい地方銀行や信用金庫等は、高金利で頑張ってくれています(ネットの比較サイトで確認してください)。

額面によりますが、銀行側の接客担当が、窓口のお姉さんから、いきなり偉いさんに変わる可能性も、こちらが大きいです(たまに支店長が挨拶に来たりしますが、先方は、積極運用させることを目論んでいるので、決して気を許してはいけません)。

ただ、地方銀行等は、リアル支店があるエリア限定(長いお付き合い前提)というものが多く、選択対象は限定されるため、比較サイトの上位から順番に適用できる訳ではありません。

また、相続や贈与に力点を入れている信託銀行も、今も良い条件を残していますので、早期退職時に相続税対策や生前贈与等もお考えの方は、この時点で、信託銀行にコンタクトされるのも良いと思います(いきなり窓口がクレードアップします)。

退職者向け定期預金の数珠繋ぎ

退職者向け金融商品は、退職後3か月〜1年後までの期間限定適用というのが大部分です(信託銀行では2年というところもあります)。

また、預金額も、退職金手取り額が上限というところが大部分です。

ところが、一部の銀行では、税引き前の額面だったり、他の資金も併せて適用対象としてくれくれるところもあるので、それを加味してランキングし直すことも肝要です。

ちなみに、商品購入時には、退職日や退職金(手取り)額を証明できる、退職金の源泉徴収票等が求められます。

それゆえ、裏技としては、退職金を例えば3か月毎に、また別の銀行の退職者向け金融商品を預け変えて、数珠繋ぎすることにより、1年間(または2年間)に、金利を「重ね取り」することもできます(もちろん、銀行側は引き止めに来ますが、負けてはいけません)。

早期退職者としては、このまたとない優遇期間を、リスク有りの高金利商品の選択でなく、優遇金利の高い銀行から、および適用期間の短い銀行から、預け入れと引き出しを繰り返すという、退職者の優遇期間だからこそできるという戦略により最大限に活用し、虎の子の退職金を安全かつ有利に運用しましょう。




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする