職業訓練のすすめ

公共職業訓練を受講しました。

当時の私は、1回目の基本手当が振り込まれたばかりで、「職業訓練」がどういうものすら全く知りませんでしたが、興味本位で、ハローワークの一角にある職業訓練窓口で相談をしてみました。

その結果、直近の訓練開催予定を知るとともに、民間委託含めて想像以上に多種多様な講座が開かれていることに驚き、是非、受けてみたくなりました。

訓練期間や開催場所から選択したのは、「不動産ビジネス」関連の3か月の講座でしたが、バブルの時期に大火傷もしたマンション購入を機に、個人的にはずっと興味があった分野であり、簿記のカリキュラムも含んでいて、きっと今後の就業に役立つと直感しました。

公共職業訓練(今はハロートレーニング)

公共職業訓練とは、公共職業安定所長の「指示」にもとづき離職者訓練を実施するものですので、誰でも希望すれば受講できるというものではありません。

応募者が職業訓練を受けるに相応しいのか、事前の審査があります。

当初、自分のような50代が受講を認められるのかは懐疑的だったので、まあダメ元でと申し込んでみたのですが、開催予定の職業訓練校での筆記試験と面接の結果、めでたく合格となりました。

始まってみると、クラスは意外にも女性が多く、年齢分布も20代から60代と幅広くて、そのうち1割くらいは私よりも年上っぽかったので、どうやら、年齢や性別のハードルはなかったようです。

後から知ったのですが、訓練を委託された民間教育機関は、訓練卒業生の再就職決定率で次の入札参加可否が決まるらしく、応募者の単に年齢というよりも、再就職を決定できそうな「人となり」や、「真面目さ・真剣さ」をより評価していたようでした。

いいことばかりの公共職業訓練

ちなみに、基本手当の受給中に、公共職業訓練を受講できると、下記の絶大なメリットがあります:

・職業訓練の受講費は、自己負担ゼロです(テキスト代は実費)
・基本手当受給中に、本来の給付日数に達しても、訓練の最終日まで給付が延長されます
(ちなみに、所定給付日数内で支給残日数が一定以上ある受給資格者しか受講指示は受けられないため、給付日数期限ギリギリから公共教育訓練を受けるような芸当はできません)

通所手当(1か月定期代相当額または実費額)、受講手当(上限40日)、寄宿手当(遠方等で通えない場合)が支給されます
・給付制限期間中の受講であれば、3か月の制限が解かれ、すぐに基本手当がもらえます
・本来の3週間毎の失業認定日にハローワークに通う必要はなく、月1回の指定日の午後(授業は半ドンに)、学校から貰った書類を持って、ハローワークに出向くだけです。

これまで、新卒から何十年も、雇用保険をひたすら払うだけだった自分には、どれもありがたいことばかりでした。
転職経験はあっても、すぐ再就職していて、一度もハローワークには行ったことがなかったため、初めて、雇用保険の恩恵を受ける側になれました。

厳格な授業運営

だし、この期間は、職業訓練が求職活動そのものですので、出欠は想像以上に厳しいです。

1日の出席も一定割合以上ないと、その日の基本手当は支給されませんし、遅刻も記録され、限られた理由以外の欠席が度重なると、退校処分も課されます。

「代返」などはまず無理ですし、もし見つかれば、基本手当返還等のペナルティが課され得ますし、代返者もタダでは済みません。

先生自身も、学校側から評価される立場なので、少なくとも私語は許しませんし、クラスを学級崩壊にも向かわせません。

私には、この厳しさが一番意外でした。

学生時代ふたたび

とは言え、かくして訓練が始まると、教室は次第に、和気あいあいな雰囲気になっていきました。
同じ失業者同士の連帯感から、共に学ぶ仲間意識が芽生え、一部では、それが大人の関係にまで発展しているようでした(わかります)。

そして、1か月ほど経つと、その仲良しムードの延長からか、授業中の緊張感がなくなり始め、特にオバサン層から私語や不規則発言が増えだすと、結構真剣に受講したいと考えていた私は、だんだん不快感を感じるようにもなりました。

しかし、年齢の幅こそあれ、この年になって「学生時代ふたたび」のような環境に、不思議な空気感・高揚感を、当時の私も感じていて、その後、めでたく宅建の資格取得にも結びついたこともあって、この職業訓練は、非日常で貴重な経験だったと今も思っています。




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