徹底シミュレーション②:早期退職(精神面)

早期退職の得失における、私にとっての、身体面&精神面のシミュレーションです:

<得られるもの:本人>

痛勤ラッシュからの解放

何と言っても、腰痛(慢性の下肢痛)持ちの私には、とにかくこれが大きかったのです。
若い時に東京勤務も経験した私には、当時の田園都市線や京浜東北線の殺人的なラッシュに比べれば、退職前の通勤は、空間的には全然楽勝だったのですが、それでも数十分の立ち姿勢が、毎日毎日じんわりこたえていたので、これが早期退職と自宅フリーランス転身の十分な動機になっていました。

・金属疲労ならぬ勤続疲労の終結

仕事に期限ものが多く、時には夜遅くまで働きましたが、決してブラックな職場ではありませんでした。
それでも、新卒から続けてきた、平日の朝から晩までの「サラリーマン生活」の繰り返しに、心身とも疲れ、辟易していました。
50歳を超え、年齢的に、早期退職も今後の選択肢として用意されたとき、素直にかつ抵抗なく、それを選択したい気持ちになったのです。

理不尽な扱い望まない人間関係からの逃避

職場には毎年有能な若手が増え、管理職でありながらも、「居辛さ」が毎年大きくなっていました。
毎年刷新されるミッションをブレークダウンしていくだけの、仕事の「やらされ感」が、以前よりも大きくなり、利害対立する人間関係の割合も増え、人事制度の劣化や勤務評価への不満が日常となっていました。
長年居ると、昇進でもしない限り、他の職場に行っても何も変わらないのは容易に想像でき、将来にも希望を見出せなくなって、昔の方が、ずっと感動したり嬉しい時もあったな、などとばかり考え出した時、もう普通に「潮時」だと思えました。

<失うもの:本人>

精神的安定

毎日のルーチンから逃れたい筈だったのに、いざそうなってみると、長年のサラリーマン体質が染み付いていることもあって、却って不自由な精神状態になっていきます。
特に、経済的に、および/または、アイデンティティ的に、会社に替わる「代替的な何か」を確固として得られるまでは、度々、精神の安定が乱れます。

それまで、「不満>不安」だったのが、「不安>不満」がデフォルトの精神状態になってしまいます。

結局は、退職後、不安を払拭できるまでの「行動」や「努力」を自分がやり切ることが、精神的安定を脅かす「不安」を克服できる唯一の術です。

<得られるもの:家族や周り>

家族と過ごす時間や育児・介護の時間

共働きであったり、介護を要する家族が居る場合には、間違いなく絶大なメリットです。
奥さんがそこそこ稼いでいるのであれば、これを機会に専業主夫になる道もあります。

<失うもの:家族や周り>

社会的信用世間体(気にする家族・親族関係でだけの話)

それまでの家族間の信頼関係によります。
ここで、配偶者の精神的支援(せめてそっとしておいてもらえるか)を受けられるか否かが、今後の人生を大きく左右します。
また、事情を知らない子供や、古い価値観の親から詰問されることもあるかも知れませんので、伝えないで済むならば伝えないのも方便です。

これまでの、様々な観点から得失を具体的にリストアップできれば、最終的には、それらに自分なりの重み付け優先順位を付けて、秤にかけることになります。

それでも判断がつかなかったら、失うもののリスクをできるだけ具体的に把握した上で、それでも早期退職をするのか、自分自身で最終「決断」することになります。
ここで、同時に、それらのリスクに対する「覚悟」ができないようであれば、最終決断は、少なくとも先送りした方がいいでしょう。

そして、サラリーマンでなくなることで、またフリーランスとしてスタートすることで、新たな喜びと苦しみの日々が始まります。

人生は、サラリーマン時代とは非連続の、全く新しい局面に突入するのです。




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